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精密工学研究の最前線(一覧)
バラエティに富んだ研究室がゆるやかにつながる精密。
人と社会への貢献を目指して、日々挑戦を続けています。
東京大学の精密工学研究は、工学系研究科精密工学専攻を中心に、生産技術研究所、先端科学技術研究センター、人工物工学研究センター、新領域創成科学研究科人間環境学専攻の関連研究室の協力により進められています。約30にのぼる関連研究室で行われている研究は、精密設計、精密計測、精密加工、量産技術に加えて、最近ではサービス工学やエコデザイン、健康・医療など、新たな領域へと発展しつつあり、カバーするフィールドは多岐にわたります。
研究ハイライト
所属教員の研究や活動の事例を、インタビュー形式でご紹介しています。
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超精密加工・X線光学:
最先端科学を支える超高精度ミラーを開発 - 三村 秀和 教授
- (2024.04)
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形状処理工学
X線CT装置を駆使して高度な設計・製造を支援 - 大竹 豊 教授
- (2024.04)
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超音波デバイス工学:
新たな超音波発生技術『DPLUS』で超音波の可能性を大きく広げる - 森田 剛 教授
- (2023.04)
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付加製造科学-2:
ものづくりの未来を変えるアディティブ・マニュファクチャリング - 新野 俊樹 教授
- (2023.04)
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ニューロエンジニアリング-2:
精密加工技術で神経細胞を培養し、脳の情報処理機構を解明する - 神保 泰彦 教授
- (2022.04)
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サスティナブルなヒューマンセントリック次世代ものづくり:
人を中心とした生産システムを構築し、持続可能なものづくりを実現する - 近藤伸亮 特任教授 × 梅田 靖 教授
- (2022.04)
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超適応の科学:
脳に秘められた潜在能力を引き出し フレイルの問題を解決する - 太田 順 教授
- 人間の脳と身体には、いまだ知られざる驚異的な潜在能力が隠されている。それを引き出すことで、脳機能や身体機能の障害や低下を改善することが可能になるかもしれない。太田順教授は、「超適応」という新たな学術領域を切り拓き、未知なる能力の解明に挑んでいる。(2021.04)
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治療支援工学:
熟練外科医の技術を再現することで 医療環境の向上を目指す - 小林 英津子 教授
- 外科手術の現場では、執刀医の経験と熟練した技術が重要となる。しかし、それを数値化し、誰もが再現できるようになれば、より多くの人が質の高い医療を受けられるだろう。そうした目標を実現すべく、小林英津子教授は日々、研究を続けている。(2021.04)
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i-Constructionシステム学:
産官学連携の「i-Construction」で建設現場のカタチを変えていく - 永谷 圭司 特任教授、山下 淳 准教授
- いま、日本の建設現場では大きな変革が起きつつある。ICTを活用して生産性の向上を図る「i-Construction」の導入が急ピッチで進められているのだ。永谷圭司特任教授と山下淳准教授は、建設業界の今後を占うこのビッグプロジェクトの最前線で研究を続けている。(2020.04)
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アニマルウォッチセンサ:
独自に開発した無線センサにより 動物たちの声なき声に耳を傾ける - 伊藤 寿浩 教授
- 現代の我々の食生活に家畜の存在は欠かせないものだ。しかし、鳥インフルエンザや口蹄疫のような感染症がしばしば流行し、公衆衛生に不安を与えている。伊藤寿浩教授は、無線センサによるモニタリング技術を活用してそうした問題に立ち向かっている。(2020.04)
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バイオメディカル・エンジニアリング:
分野横断的な研究を通じて医療に貢献できる工学技術を開発 - 佐久間 一郎 教授
- 現代医学において、高度な工学技術は不可欠なものとなっている。低侵襲医療を可能にする精密な手術法の開発、病気の原因の解明と治療法の確立、臨床の現場での的確な判断。それらを実現するには、分野横断的な連携が必要だと佐久間一郎教授は力説する。(2019.04)
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光製造科学:
局在光エネルギー制御による次世代ものづくり革命 - 高橋 哲 教授
- 光は究極の道具である。光をコントロールすることで、見えなかったものが見え、作れなかったものを作ることができる。高橋哲教授は、光の可能性を最大限に引き出して、いまだかつてない超精密の世界を切り拓こうとしている。(2019.04)
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先端メカトロニクス:
環境に溶け込むアクチュエータが、IoT時代の情報の出口になる - 山本 晃生 教授
- IoTにおける情報の入口がセンサだとすれば、その出口の役割を果たすデバイスはアクチュエータになるだろう。近未来の、人と情報の新たなインタフェースを模索しつつ、山本晃生教授は、いまだかつてないユニークなアクチュエーション技術の開発に挑む。(2018.04)
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バイオMEMS:
薬の伝達ツールを変える、生体溶解性マイクロニードル技術 - 金 範埈 教授
- 薬自体で作成した極めて細い針をアレイ状に並べた「生体溶解性マイクロニードル」。美容分野ではすでに実用化も始まっている。注射剤の欠点を克服する、次世代のドラッグデリバリーシステム(DDS)として注目が高まるこの技術について、金範埈教授に聞いた。(2018.04)
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付加製造/Additive Manufacturing: 3Dプリンタで最先端の義足を製造、
設計力、製造力、製品力の強化で実現へ - 新野 俊樹 教授
- 次世代のデジタルものづくりの中核技術として注目を集める、付加製造技術(いわゆる3Dプリンティング)。しかし、それを活用したビジネスでの成功例はまだ少ない。この分野の成長の鍵を握るのが、設計力、製造力、製品力という3つの力だ。新野俊樹教授は、付加製造で義足を作製するプロジェクトを通じて、3つの力の強化を急ぐ。(2017.04)
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社会連携講座「インテリジェント施工システム」: 自然災害の復旧工事を迅速かつ安全に、
ロボットやドローン、画像処理を活用 - 淺間 一 教授
- 自然災害が多い日本。早急に復旧作業に着手すれば、被害拡大を防げる。しかし作業現場は危険だ。このためロボット技術を活用した建設機械の遠隔操作が有効である。淺間一教授、山下淳准教授らは、操作性や安全性をさらに高めるべく、魚眼カメラやドローンを活用した新システムを開発中だ。(2017.04)
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ナノテクノロジー:
原子間力顕微鏡で元素識別を可能に - 独自の工夫で世界一番乗りを目指す - 川勝 英樹 教授
- 原子や分子の世界を対象とするナノテク。進化のスピードが極めて高い研究分野の1つだ。近年の研究で多くの現象を理解できるようになったが、未知領域も残っている。その1つが原子の元素識別だ。川勝英樹教授は原子間力顕微鏡に独自の工夫を施し、その実現に挑む。(2016.04)
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ライフサイクル設計:
真の「環境に配慮したものづくり」、設計を変革する新ツールで実現へ - 梅田 靖 教授
- 「持続可能な社会を実現するために、ものづくりはどうあるべきか」。これが梅田靖教授の研究テーマだ。目指すは、開発の初期段階から環境負荷を考慮した設計手法を確立すること。そのために必要な設計ツールなどの開発に取り組む。世界でも独自性が極めて高い研究ばかりだ。(2016.04)
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放電加工/電解加工:
可視化技術の導入で進化する放電/電解加工の世界 - 国枝 正典 教授
- ものづくりを支える「金型」。その製造に不可欠なのが、放電加工や電解加工だ。可視化技術の導入が進んだことで未知の現象が把握できるようになり、大幅な性能向上も期待されている。この研究の第一人者が国枝正典教授だ。(2015.04)
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ニューロエンジニアリング:
「精密の技」を駆使し、脳の動作原理を解き明かす - 神保 泰彦 教授
- 人間の脳の動作原理が徐々に解明されはじめている。しかし未知の領域も多く残る。世界中の研究者がしのぎを削るなか、神保泰彦教授は精密工学の技術を駆使した独自のアプローチで、その動作原理の解明に挑む。(2015.04)
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射出成形:
「コモン・ペイン」の解決で、一歩先を行く射出成形技術を実現へ - 横井 秀俊 教授
- プラスチック製品などの加工方法である射出成形。最先端技術を駆使した多様な射出成形技術には、まだ解明されていない現象が数多く残っている。その解明に取り組む横井秀俊教授に、現在の研究課題や研究マネジメントなどについて聞いた。(2014.04)
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デジタル・エンジニアリング: X線CT装置が「ものづくり」の現場へ
画像処理技術を駆使して課題を解決 - 鈴木 宏正 教授
- X線CT装置の活躍の場は医療分野だけではない。「ものづくり」の分野も有望な市場だ。鈴木宏正教授に、ものづくりの現場におけるX線CT装置の活用法や、現時点での課題などについて聞いた。(2014.04)
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マイクロ流体デバイス: ナノ・マイクロサイズの化学実験場
深海や医療にも応用範囲が広がる - 藤井 輝夫 教授
- マイクロ流体デバイスとは、チップ上での化学反応により、計測・解析などを行う“小さな化学実験場”。深海探査や細胞培養などにも応用が広がるマイクロ流体デバイスの可能性を藤井輝夫教授に聞いた。(2013.04)
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サービス工学: 看護作業を客観化・可視化して、
より良い看護環境を工学的に支援 - 太田 順 教授
- サービスという無形のものに対して、解析技術などを使って効率化・高品質化のための支援を行うサービス工学。「より深く人を知りたい」という太田順教授に、この分野の特徴や面白さを語ってもらった。(2013.04)
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対災害ロボティクス: 未曾有の震災を経て
-- 災害対応に求められるロボット技術 - 淺間 一 教授
- 震災と原発事故を経て、今までにないほどロボット技術への期待が高まっている。実社会でロボットなどの機器を運用していくために必要なことは何か。災害対応の最前線で活動する淺間一教授に聞く。(2012.04)
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常温接合: 熱や圧力で材料を変質させることなく
物質本来のエネルギーを生かして接合 - 須賀 唯知 教授
- 接着剤などを使わずにダイヤモンドとアルミニウムを接合することは可能か――答えはイエス。実装工学分野研究室の須賀唯知教授が20年来、研究を続けてきた技術を使えば常温で接合できるという。(2012.04)
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医工連携: 患者の負担を最小限に抑えつつ
成果を最大化する精密医療機器の世界 - 佐久間 一郎 教授
- 極小のカメラと照明装置を取りつけた内視鏡カメラは日本発の技術だ.現在は検査に留まらず、積極的に治療目的で使用される。佐久間一郎教授は精密工学の専門家として先端医療機器開発に挑む。(2011.04)
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光コムによる超精密計測: 長さと距離の計測精度が格段に向上
定規とGPSの間をつなぐ光の物差し - 松本 弘一 特任教授・高増 潔 教授
- ナノサイズの半導体から発電所のような巨大建造物まで、あらゆる分野で高精度の計測装置が求められている。2005年のノーベル賞に輝いた光コムは、そんな産業界のニーズに応えてくれそうだ。(2011.04)